.NET 9 以降、ネイティブ AOT では iOS に似たプラットフォームのターゲット設定がサポートされています。 iOS に似たプラットフォームという用語は、iOS、MacCatalyst、tvOS などの同様の API を使用する Apple プラットフォームを指します。
ユース ケースに基づいて、サポートは次のように分割できます。
- OS 固有の API を参照するアプリケーションとライブラリのサポート
- OS 固有の API 依存関係のないアプリケーションとライブラリのサポート
OS 固有の API を参照するアプリケーションとライブラリのサポート
これは、OS 固有のターゲット フレームワーク (例: net9.0-ios
) を対象とする .NET MAUI プロジェクトを指します。
.NET MAUI アプリに対してネイティブ AOT を有効にする方法については、 iOS および Mac Catalyst でのネイティブ AOT のデプロイに関する説明を参照してください。
OS 固有の API 依存関係のないアプリケーションとライブラリのサポート
これは、ネイティブ AOT を次のように有効にできる、一般的または非 OS 固有のターゲット フレームワーク ( net9.0
など) を対象とする .NET プロジェクトを指します。
プロジェクト ファイルに次のプロパティを含めます。
<PublishAot>true</PublishAot> <PublishAotUsingRuntimePack>true</PublishAotUsingRuntimePack>
適切なランタイム識別子 (後で
<rid>
と呼ばれます) を指定して、目的の iOS に似たターゲット プラットフォームのプロジェクトを発行します。- iOS の物理デバイス用
ios-arm64
iossimulator-arm64
またはiossimulator-x64
、 iOS シミュレーター用maccatalyst-arm64
またはmaccatalyst-x64
、Mac Catalyst 用- tvOS の物理デバイス用
tvos-arm64
tvossimulator-arm64
またはtvossimulator-x64
、tvOS シミュレーター用
次のコマンドを実行します。
dotnet publish -r <rid>
- iOS の物理デバイス用
iOS に似たプラットフォームでのネイティブ ライブラリの構築と使用の詳細については、「iOS に似たプラットフォーム 用のネイティブ AOT を使用してカスタム フレームワークを作成および使用する方法」を参照してください。
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